京都〜城南宮

1200年前、都の守護と国の安泰を願って、平安遷都の際に京都の南に創建されました。

城南宮について

歴史

延暦13年(西暦794年)の平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い、ご創建とされました。城南宮とは平安城の南に鎮まるお宮の意味です。裏鬼門を守護する方除の神です。

平安後期には、白河上皇が鳥羽離宮で院政を敷くと鳥羽・後白河・後鳥羽の4代150年にわたり繁栄しました。

幕末には、鳥羽伏見の戦いで薩摩軍の本陣となりました。

御祭神

主祭神:城南大神

国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)に合わせ祀ったのが城南大神です。

祭神

  • 天照皇大神(あまてらすおおみかみ):伊勢神宮の祭神
  • 品陀別命(ほんだわけのみこと):応神天皇(八幡大明神)
  • 別雷神(わけいかずちのかみ):上賀茂神社の祭神
  • 大山咋神(おおやまくいのかみ)」:滋賀日吉大社・松尾大社の祭神
  • 天児屋根命(あめのこやねのみこと)=春日権現(奈良春日大社の祭神・藤原氏の氏神)
  • 宇気毛智神(うけもちのかみ):同じ食物神である宇迦之御魂神(稲荷神)とも同一視

摂社

境内にある小さなお社。特に本社との由緒の深い神社。

三照宮社(さんしょうぐうしゃ)

ご祭神:天照大御神

城南宮の朱の鳥居の南側、石段を登った丘の上にあります。

ご神紋の「三光の紋」は、桧皮葺(ひわだぶき)の屋根の棟にも見ることが出来ます。

芹川天満宮(せりかわてんまんぐう)

ご祭神:菅原道真公

学問や和歌の神様である菅原道真をお祀りされています。学業成就・留学成功の神様です。

真幡寸神社(まはたきじんじゃ)

ご祭神:真幡寸大神、応神天皇

ご神紋が徳川家と同じ「三葉葵」であることから、江戸幕府より照会があり、由緒を奉行所に回答した文書が伝わります。

飛鳥田神社(あすかたじんじゃ)

ご祭神:荷田龍頭田の遠祖の霊

城南宮の境外摂社で、南南西に800メートルほど離れた伏見区下鳥羽城ノ越町にお鎮まりになっています。

見どころ

三光の御神紋

「太陽」と「月」と「星」を組み合わせた御神紋は、「三光のご神紋」で全国的に見ても希少な紋章です。

ご祭神の神功皇后の御座船の旗印に由来し、昼夜の隔てなく遍く輝きわたる城南宮の方除の御神徳を象徴しています。

菊水若水(きくすいわかみず)

城南宮の手水舎。

江戸時代の初め、霊元法皇が「菊水若水」を飲まれると痛みが治った、という記録があり、お百度を踏んで祈願して水を持ち帰る習慣も伝わります

伏見の名水として知られ、毎年春先に行なわれる伏見名水スタンプラリーには多くの人々が参加しています。

ご利益

  • 方除(ほうよけ)
    (建築工事や引越・通勤・通学・営業・旅行・交通安全)
  • 家庭円満
  • 人間関係円満

年中行事

夏越(なごし)の祓(はらえ)

年に2度(6月と12月)行われる大祓(おおはらえ)は、過去半年間の罪・穢(けが)れを祓(はら)い、今後半年間の無病息災を祈願します。

6月に行われる大祓のことを「夏越の祓」といい、1月〜6月の罪・穢れを祓い、7月〜12月の無病息災を祈願します。

12月の大祓は、「年越の祓」といいます。

本殿と拝殿の間に設けられた「茅の輪」をくぐり抜け、さらに半年間の罪や穢れを移した人形(ひとかた)を神苑の中にある「禊(みそぎ)の小川」に流して心身を清め、無病息災を祈願します。

その他以下の神社でも「夏越の祓」が行われます。
平安神宮 16:00~
石清水八幡宮 15:00~
伏見稲荷大社 15:00~
地主神社 15:00~

「夏越の祓(なごしのはらへ)」

6月30日 午後3時 
参列自由

「茅の輪くぐり・人形流し」

6月25日~30日 午前9時~午後4時
参加自由

茅の輪くぐり

「とはのもり夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えながら、3回輪をくぐります。

「とはのもり」は、「永遠の森」と「鳥羽の森」の掛詞となっています。

人形流し

人形(ひとがた)で体を撫で、最後に息を吹きかけ、川に流します。

人形には、氏名・年齢を記入します。年齢は、数えで記入します。その年に迎える年齢+1歳です。(誕生日を迎えていなくてもその年になる年齢に1を加えます。)

水無月を食べる

三角形の白のういろうを氷片に見立て、「まめ=魔滅」の魔除けの意味を表す小豆を上にのせた和菓子

愛車(おくるま)の茅の輪くぐり

全国的にも珍しい、駐車場に設けられた直径5メートルにも及ぶ大きな茅(ち)の輪。神職が1台ずつお祓いします。その後、交通安全を祈念しながら、自動車やバス・トラックに乗ったままくぐり抜けます。

7月1日~7日 午前9時~午後4時
第一駐車場
参加自由

神苑拝観

令和元年より2種の期間に分けて公開されます。

A期間 1月1日から7月21日、9月1日から12月31日


B期間 7月22日から8月31日(夏季期間)

  

基本情報

住所

伏見区中島鳥羽離宮町7

電話

075-623-0846

駐車場

無料
正月や行事期間:自動車 200台
上記を除く平日:自動車 160台

拝観料

境内無料
神苑「楽水苑」:
・A期間は、600円
・B期間は、200円

拝観時間

境内自由
神苑「楽水苑」:9:00~16:30(受付16:00まで)

アクセス

京都市営バス:18・南1・南2・南3・特南2号系統
「城南宮東口」西へ徒歩約3分
京阪バス:6・24・24A系統
「城南宮東口」西へ徒歩約3分
京都市営地下鉄烏丸線:
「竹田駅」南西へ徒歩約15分
近鉄京都線
「竹田駅」南西へ徒歩約15分
土日祝のみ:
・京都市営バス(19号系統)「城南宮」下車すぐ
・京阪バス(26系統)「城南宮」下車すぐ

境内案内図

ホームページ:

城南宮 | 京都の南、方除け ・厄除けの祈祷、車のお祓いの神社。巫女が神楽を舞い、庭園は花と紅葉の名所です
京都の南、方除け ・厄除けの祈祷、車のお祓いの神社。巫女が神楽を舞い、庭園は花と紅葉の名所です。
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